秋といえば「食欲の秋」
食べ物が美味しい季節です。
秋から冬にかけては、みかん、りんご、かき、いちごなどの美味しい果物が味わえて幸せを感じます。
果物はビタミンCがたっぷりで、美容と健康に良い!というイメージですね。
とくに冬になると、こたつに入ってみかんを食べるのが定番。
みかんはいくらでも食べられるので、手が黄色くなるまで食べてしまいますが、こんなになるまで食べても大丈夫なのか、ちょっと心配になります。
みかんを食べ過ぎるとどうなる?
柑橘類はビタミンCが多く含まれていて、体に良いと思っていました。
しかしみかんを食べ過ぎると下記のような症状が出ることがわかりました。
- 手が黄色くなる
- 下痢になる
- 食べ過ぎると太る
では、これらの症状について見ていきましょう
手が黄色くなる
この症状は、多くの人が経験しているのではないでしょうか。
みかん皮をたくさんむくと、みかんの色素であるβカロテンが指先について、黄色くなります。
指先の表面が黄色くなるくらいなら問題ありません。
しかし、手のひらや足の裏が内側から黄色くなる場合は「柑皮症」という症状です。
みかんを食べ過ぎると、体に入りすぎたカロテノイド色素が脂肪と結びついて皮膚の下に沈着し、手のひらや足の裏や鼻が黄色くなること。
しかし、この「柑皮症」自体には体に害はなく、みかんの摂取をやめれば元に戻るものなので心配はいりません。
ただ、少し食べただけで柑皮症になる人は注意が必要です。
すぐに黄色くなる人は、
血液の脂肪が多いと考えられるので、糖尿病や脂質異常症などの恐れがあリます。
下痢になる
みかんにはビタミンCが豊富で美容効果も期待されます。
例えビタミンCを摂りすぎても尿や汗で干出されるので、いくら摂っても大丈夫と思いがちです。
しかし、健康や美容のために毎日サプリを摂っている人は、
みかんを食べ過ぎるとビタミンCの摂り過ぎになって体の分解能力を超えてしまい、下痢の原因になってしまいます。
みかんは体を冷やす作用もあります。
お腹が緩くなりやすいとも言えるでしょう。
みかんには水溶性の食物繊維が多く、便秘の解消に効果があると言われているのですが、何事も適量が大切ということですね。
食べ過ぎると太る
果物には果糖が含まれています。
果糖は、普通の糖分よりも体に中性脂肪をためやすく、コレステロールの生成を促進してしまいます。
まさにダイエットの敵といえる存在。
健康や美容に良い果物でも食べすぎると太るのは当たり前ですね。
どの果物にも果糖が含まれているのに、なぜみかんが太りやすいのでしょう。
みかんは食べやすく、
何個でも食べていまうからなのだそうです。
こたつに入ってテレビを見ながらだと、知らない間にパクパク食べてしまいそうですよね。
食べ過ぎに注意です。
りんごを食べ過ぎた場合
りんごも秋が旬のくだものですね。
「1日1個のりんごで医者いらず」とも言われます。
風邪を引いたときにはすりおろしりんごを食べたり、と健康に良さそうなイメージですが、食べ過ぎると次のような症状が出ます。
- 下痢になる
- おならがふえる
- 食べすぎると太る
では、この症状を詳しく見ていきましょう
下痢になる
りんごには水溶性の食物繊維「ペクチン」が豊富に含まれています。
ペクチンには腸の善玉菌を増やし、腸の調子を整える作用があります。
つまり、便秘や下痢を防ぐ効果があるということですね。
しかし、ペクチンが体に合わない人にとっては、下痢の原因になってしまうのです。
また、食べ過ぎによる果糖のとり過ぎが下痢の原因となることもあります。
おならがふえる
食物繊維の働きで、腸内の善玉菌が増えます。
善玉菌の活動が活発になると、腸内の食物を発酵させる力が強くなるので、おならが出やすくなると言われています。
善玉菌が分解したおならは
「良いおなら」なので気にしなくて良いでしょう。
しかし良いといっても出過ぎるのは困りますね。
食べすぎると太る
「りんごダイエット」って昔流行りましたね。
りんごには痩せるイメージのほうが強いですが、太りやすいのでしょうか?
りんごのカロリーは1個で100~150kcalほど。
1個食べるとかなりの食べごたえがあるので、太る訳がない!と思いましたが、
実は、りんごは「腹持ちが悪い」のです。
なので、お腹がすぐに空いてしまい、つい何かを食べたくなってしまいます。
それが食べ過ぎになってしまうのですね。
いちごを食べ過ぎると
いちごの旬は冬ではありませんが、最近ではハウス栽培が主流で冬でも多く出回っていますね。
甘くて美味しいいちごは、何個でも食べられます。
特に「いちご狩り」はその場で食べなきゃ損!という気持ちになるので、どんどん食べてしまいます。
やはり食べ過ぎは良くないのでしょうか?
いちごの食べ過ぎで起こる症状には下記のようなものがあります。
- 下痢になる
- いちごアレルギー
では、これらの症状について見ていきましょう。
下痢になる
みかんやりんごと同じように、ビタミンCの影響でお腹が緩くなります。
また、いちごに含まれる
「キシリトール」にも過剰に摂取すると下痢になりやすい成分が含まれています。
お腹が緩くなる成分が2つも入っているので、食べ過ぎには注意しましょうね。
いちごの食べ過ぎでアレルギーも!
いちごを食べた後、口の周りや歯茎が痒くなったり、喉の奥がイガイガしたりしませんか。
これは、果物アレルギーといわれる
「口腔アレルギー症候群」の症状です。
いちごを食べてこのような症状が出たら、すぐに食べるのをやめて手や口を洗って、様子を見てください。
症状が酷くなると、じんましん、嘔吐、下痢の症状がでます。
酷くなるようなら、病院へ行きましょう。
いちごだけではなく、りんご、梨、メロン、さくらんぼなどの果物やアーモンドの種子などのバラ科の食物は、アレルギー症状を起こしやすいので注意が必要です。
みかん・りんご・いちごの適量は
果物の食べ過ぎが体に良くないことがわかりましたが、1日に何個くらいが適量なのか気になったので調べてみました。
みかん・りんご・いちごなどの1日の目安量
- みかんなら、2~3個
- りんごなら、半分
- いちごなら、5~6粒
- バナナなら、1本
- 桃なら、1個
- グレープフルーツなら、1個
- キーウイフルーツなら、1個半
※年齢や1日の活動量によって、目安量は異なります。
一般的な目安として見てください。
意外に少ない感じがします。
この位の量ならすぐに食べてしまいそうです。
果物の目安量を把握して、食べすぎないようにしたいですね。
まとめ
- 秋~冬は果物が美味しい季節
- 果物は体に良いが、食べ過ぎるといろいろな症状が出ることがある
- みかんの食べ過ぎた場合
- 手のひらが黄色くなるのは「柑皮症」
- ビタミンCのとり過ぎになり下痢をしやすい
- 果糖のとり過ぎになり太りやすい
- りんごの食べ過ぎた場合
- 下痢になるのは食物繊維と果糖のため
- 善玉菌の働きが活発になりおならが増える
- 太るのは「腹持ちが悪い」から
- いちごを食べ過ぎると下痢になるのはビタミンCとキシリトールの働き
- 1日の目安量は、
- みかんなら、2~3個
- りんごなら、半分
- いちごなら、5~6粒
いちごの食べ過ぎでアレルギーになることもある
果物は健康や美容に良いと思われていますが、やはり摂りすぎると良くないことがあるのですね。
毎日適量の果物を食べて、健康に過ごしましょう。