初日の出とは元旦の朝、すなわちその年になって初めて昇る太陽のことなのですが、天気が良ければ日本各地で普通に見ることができますよね。
でもこの狭い日本でも場所によっては見れる時間が大きく異なるのです。
年の初めということで、一番早く見て恩恵を受けたいと思うのが人の常だったりします。
ということで、この初日の出を最も早く見れる場所や時間、また世界で最も早く見れる場所や時間ついて調べてみました。
日本一早い日の出の場所と時間
日本での主要都市の日の出時間を見てみますと
- 札幌:7時06分
- 仙台:6時53分
- 東京:6時50分
- 大阪:7時05分
- 福岡:7時23分
ここで、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、東に位置してる札幌や仙台よりも東京のほうが早いことがわかります。
太陽は東から昇ると一般的に思われていますが、実は元旦(冬)の太陽は地軸の傾きから南東から昇ってくます。
ですので、日本では南東の位置にある場所がより早く初日の出を迎えます。
日本で最も早い初日の出が見られる場所
日本の最南東の離島である「南鳥島(みなみとりしま)」で5時27分になります。
ただし、この島は一般人は行くことができず、自衛隊員や気象観測のため気象庁の職員ら約25人程が常駐しているだけです。
一般人が行ける初日の出が早く見られる場所
小笠原諸島の父島・母島になります。
父島は夜明山の山頂が一番早くて、初日の出の時間は6時17分です。
また、母島の南崎にある小富士でも早く見ることができ、初日の出時間は同じく6時17分になります。
離島以外で初日の出が早く見られる場所
日本を代表する富士山の山頂で6時43分です。
ただ、富士山に徒歩で登る時間(5~6時間)や冬山装備をしなければならないことを考えると、もっと手軽に行けるスポットはいくつかあると思います。
特に千葉県の犬吠埼(いぬぼうさき)は6時46分と、富士山山頂と比べて3分ほど遅いですが、平地であるために行きやすいと言えるのではないかなと思います。
日本一遅い日の出の場所と時間
では、反対に日本で一番遅い初日の出の場所と時間を調べてみましょう。
それは、日本の西端である与那国島で、初日の出の時間は7時31分です。
「南鳥島(みなみとりしま)」と比較すると約2時間以上の差があることになりますね。
世界一早い日の出の場所と時間
それでは、次に日本を飛び出して世界で最も早い初日の出の場所と時間を調べてみました。
世界で最初に日付が変わる場所、それは日付変更線の西側にある国と言われています。
それが、世界で一番最初に見れる国と言われていた、ニュージーランドのギズボーンだったのです。「だった」というのは、2011年12月30日に日付変更線が変わってしまったからなんですよね。
現在、世界で一番早く初日の出を見ることが出来る場所はキリバス共和国のミレネール島(元キャロライン島)です。
そのミレネール島の初日の出の時間は、日本時間で0時43分です。
世界一遅い日の出の場所と時間
逆に最も日の出が遅い場所は、日付変更線のすぐ東側にある国ということになります。
それがアメリカ領のベーカー島とハウランド島ですが、これらは無人島です。
人が居住している地域ではアメリカ領サモアやニウエ、ミッドウェー島が最も遅い場所になります。
(地図はサモア)
そして初日の出の時刻は、日本時間で2日の3時40分になります。
まとめ
今回は、初日の出で日本一&世界一早い場所(国)を調べてみました。
- 日本で最も早く日の出が見れる場所は、南鳥島(みなみとりしま)で5時27分になります。(この島は一般人が行くことはできません)
- 離島では小笠原諸島の父島・母島(6時17分)、高所では富士山山頂(6時43分)、平地では千葉県の犬吠埼(6時46分)です。
- 世界では、キリバス共和国のミレネール島(日本時間0時43分)になります。
ただ、これらは実際に行くなると大変なのかもしれません。
ですので、近隣で「なるべく早く初日の出が見たい!」という場合は、なるべく南東に移動して見るということだけ覚えておけばを良いのかもしれませんね。