インフルエンザにかかると高い熱が出る場合がとても多くなってきています。
今回は、その熱がなかなか下がらなくてつらいのを早く治したいという方の為に、
- インフルエンザの熱はどれくらいまで上がって、どれくらいで治るのか
- 熱が下がらない時の対処法
- 市販の薬を飲むときの注意点
- 熱が出たとき、身体のどの部分を冷やした方が効果的なのか
- 熱を下げる食べ物や飲み物は何が良いのか
など調べてまとめてみました。
熱は何度出て、期間は何日ぐらい続くのか
インフルエンザにかかったときに、ウイルスが身体に入ってから発症するまでの期間を潜伏期間といいます。
潜伏期間から症状が現れるまでは平均1日~3日。
その後熱がいきなり出るというのが一般的です。
インフルエンザの熱は、
39度~40度以上の熱が出て、この熱が3日~4日続くことが一般的です。
そう考えると、潜伏期間から発症して熱が下がって治るまで、通常10日前後かかることになるでしょう。
ただ、人によっても違いがあるようです。
- 長い人は、1週間くらい微熱が続いて下がらない
- 早い人は、2日~3日で熱は下がる
10日以上かかる人もいるし、1週間未満で治ってしまう人もいます。
このあたりは個人差があるようですね。
普通の風邪は、疲れたり抵抗力が落ちてる時に雑菌がついて、鼻水や咳などが出て調子が悪くなります。
それから熱が出ますのでわかりやすいです。
しかしインフルエンザのときには、
全く兆候もなく突然発熱するのが特徴です。
ではどんな感じで熱が出るのでしょうか。
熱の出方や下がり方にはパターンがある
インフルエンザの熱の出方は、インフルエンザの種類によって違います。
- インフルエンザA型
最も流行しやすく症状が最も重く、高熱が出るのが特徴です。ひどい筋肉痛や関節の痛みに悩まされます。
- インフルエンザB型
時々流行しますがA型ほどではありません。特徴は症状が比較的軽い傾向と、保菌日数が比較的長くてぶり返しやすい特徴があります。
- インフルエンザC型
季節によって流行するものではなくて、年中感染するウイルスです。5才児以下がかかる病気で大人は滅多にかかりません。
症状も軽くて鼻水が出るくらいです。
こんな風に違いますので、
冬になると毎年流行するインフルエンザの型を知っておく必要がありますね。
ここではA型、B型、C型と分けずに、インフルエンザの熱の出方のパターンをそれぞれ紹介します。
- 1度治ってぶり返す
- 微熱が続く
- 朝下がって、夜に熱がでる
- 上がったり下がったりする
パターン1:1度治ってぶり返す
どんな人がぶり返しやすいかと言うと、
最初の発熱が低くく、37度台の微熱が続き、すぐに平熱に戻った人に多く見られます。
インフルエンザで熱が高くなるのは、ウイルスが身体のなかに入ったら免疫機能が働き、体内でウイルスをやっつけようと働くからです。
そのためにあまり高く熱が出なかった人は、
ウイルスがまだ身体の中で弱っていないからぶり返してしまうのです。
解熱剤を服用すると一時的に体温が下がります。
しかし数時間後や1日経過すると下がっていた熱が、急に上がることになる人が多く見られます。
実際に36度の方が38度以上に熱が跳ね上がった方も。
またインフルエンザ症状を風邪と勘違いして、風邪薬を服用した方も同じです。
パターン2:微熱が続く
インフルエンザのワクチンの予防注射をした人が、
インフルエンザにかかった場合に微熱が続くことが多いようです。
微熱とだるさが続いたらインフルエンザにかかったと疑いましょう。
そして病院でウイルス検査をすることをオススメします。
微熱だし少しくらいと思い外出したりすると、
ウイルスをまき散らして他の人に迷惑をかけてしまいますので要注意です。
微熱とは
一般的に平熱を36.5℃~37.1℃だとしたら、37℃~38℃の発熱のことを言います。
そして38℃以上は高熱。
女性は男性より平熱が36.5℃より低いことが多いので、平熱より+0.6℃以上を超えた場合、微熱となります。
パターン3:朝下がって、夜に熱がでる
インフルエンザで体温を測っていると、夜に熱が高く、朝には体温が低くなっているので心配になりますね。
これは体調の良いときでも同じ現象が起きます。
なぜなら睡眠に関係していて人は夜になると体温が高い状態が続くと、深い眠りにつくのが困難になります。
副交感神経が作用して自然に体温を下げるようになっています。
特にインフルエンザの場合はそれが顕著に。
朝が最も低く36度ぐらいでも、夜になると38度まで上昇したという事例が多く見られます。
パターン4:上がったり下がったりする
インフルエンザの熱は上がったり下がったりするのが特徴です。
熱はどれくらいか決まってはいませんが、時間の経過とともに、上がったり下がったりする傾向が見られます。
下がったのを治ったと勘違いして安心した後さらにまた、
熱がぶり返すこともあるので、気をつけた方が良いでしょう。
熱が下がらないときの対処法
インフルエンザにかかったと思ったら自然に熱が下がるのを待つのが基本です。
身体のなかで熱を上げて抗体がウイルスと闘っていますからね。
しかし高い熱が続くと体力も消耗します。
重症になったり合併症を起こしたりすることもあるので、熱が続いたときには下げた方が良いと思います。
自然に熱を下げるのが基本。
ですが自分の力で熱を下げることもできます。
早く熱を下げる必要のある方は以下の方法で対処しましょう。
- 「薬」で熱を下げる
- 「冷やして」熱を下げる
- 「安静にして」熱を下げる
- 「栄養を摂って」熱を下げる
- 「血流を良くして」熱を下げる
対処1:「薬」で熱を下げる
インフルエンザにかかり熱がいきなり高く出たときは、すぐに熱を下げる薬を服用しない方が良いです。
なぜなら前半でもお話ししたように、1度熱を上げたほうが治りが早いからです。
でも熱が長引いてしまうというときは病院へ行くことにしましょう。
医師の処方した薬を服用すればすぐに熱は下がってくると思います。
インフルエンザにかかって処方される代表的な薬は
- 「抗インフルエンザ薬」
- 「熱さましの薬」
の2種類が多いです。
この2つを服用しながら治していくというのがインフルエンザ治療の基本となります。
ただ、どうしても病院に行けない場合は、そんなときは市販薬の解熱剤で服用しても問題ありません。
その際は解熱剤だったらなんでも良いわけじゃないので注意が必要がです。
- ロキソニンやカロナール
- バファリン
- ボルタレン
をどういう薬なのかみていきましょう。
ロキソニンやカロナール
ロキソニンやカロナールには、
- 「イブプロフェン」
- 「ロキソプロフェン」
という解熱剤の成分が含まれています。
インフルエンザの治療には割と安全でオススメです。
どちらも急激に下がったりはしませんが、穏やかに効いて熱の痛みを楽にしてくれますよ。
バファリン
種類によっては服用しない方が良い場合もありますので注意が必要です。
ただ、
- バファリンプレミアム
- バファリンルナ
などは、イブプロフェンが含まれているので安心して使えると思います。
ボルタレン
座薬は効き目が強いので、
インフルエンザには使用してはいけないとされてるので注意です。
効きすぎてしまって、逆に治りを遅くなってしまう・・・なんてこともあるようです。
対処2:「冷やして」熱を下げる
高い熱の場合は、
わきの下や太ももの付け根を冷やすと早く熱を下げることができます。
- 脇の下
- 太ももの付け根
の部分が皮膚が薄くて、血管に近いので直接血液を冷やすからだと言われています。
小さめの保冷剤を凍らせたのをタオルでくるんで直接服の上から当てると冷たくないでしょう。
保冷剤がない場合は、氷を何重にも重ねたビニールの袋に入れてこぼれないように口をしっかり縛って当てると良いです。
市販されてる、
- 冷えピタ
- 氷まくら
などは、熱くて寝苦しいのを解消してくれます。
両方併用してもよいと思いますよ。
対処3:「安静にして」熱を下げる
熱が出ているときには安静にして下さいとよく言われます。
だるくてフラフラなときは、無理して起き上がらずに布団を引いてちゃんと横になって寝てください。
そして平熱よりも熱が下がる時期が。
36.5度なんてこともあります。
こんなときも平熱に戻るまで安静に過ごして下さい。
しかし、体調をみて特別寝たくないのに寝る必要は無いようです。
逆に身体が自然に治るようにするには、いつも通りの生活をしていて良いようです。
この安静期に「熱が下がった!」と安心して、
学校や仕事に出かけたり、家事を普段通りに行ったり、外出したりするとインフルエンザをこじらせます。
この時期は、症状をみて完治するまで安静にするようにしましょう。
対処4:「栄養を摂って」熱を下げる
熱があるときには、水分しか口にできないと思います。
しかし少し熱が下がったら、身体の内側からも栄養をとって熱を下げることができます。
お粥や煮込みうどんなどがオススメ。
- 「血行を良くする食べ物」
- 「ビタミン類が豊富な食べ物」
など、そのなかでも特にりんごや柿をすりおろしたものや、バナナも手軽に食べれて栄養を摂れます。
インフルエンザ中の食事の疑問は以下のリンク先よりご覧下さい。
⇒インフルエンザ回復に効く食事療法とレシピ!予防する食べ物や飲み物は?
対処5:「血流を良くして」熱を下げる
熱を下げる方法の1つにを血流をよくして代謝をあげると言うのがあります。
部屋の温度を上げて、重ね着をする
インフルエンザで熱が出たときには、熱があるのに寒気があると言うのが特徴です。
身体の外や内側から温める努力をし血流を良くします。
- 頭は冷やしながら服を重ね着
- 布団を少し多めにかける
などをして、汗をかいた服はまめに着替えるのも大事です。
部屋の温度も普段よりは高くし、
- ヒーター
- 湯たんぽ
- 電気あんか
などの暖房器具も合わせて使ってもよいでしょう。
首元を温める
首の後ろに風邪に効く効果的なツボが集まっています。
そこを温めるとツボが刺激され血流が良くなり、症状が緩和されます。
首と言うのは意外と冷えやすいので、
- マフラー
- ヒートテックのタートル
で首元を温めましょう!
足湯をする
これも微熱くらいなら簡単に下がったときに、最近とても人気な熱の下げ方です。
足湯のやり方は、
- 洗面器に43度~45度のお湯を張る
- 上半身は温かくする
- 両足のくるぶしから下をお湯につける
そして足を湯につけながら白湯を少しづつ飲むのがポイントです。
時間は7分~10分くらいで両足が赤くなったくらいでやめましょう。
熱を下げるにはいろんな方法があるので、試しながら自分に合った方法が見つけていきましょう。
その他の熱がある時に気になること
今までインフルエンザにかかって熱が出たときの症状などをみて来ました。
他にも熱があるときのお風呂に入って良いのでしょうか。
また熱が少しある程度なら登校や出勤しても良いのか、いつごろから出勤できるのかなども調べてみました。
お風呂やシャワーはいいの?
微熱なら入っても良いです。
一昔なら風邪でお風呂に入ると湯ざめをして風邪が酷くなるからはダメと言われていました。
ですが今は暖房もあるし、湯ざめしにくいお部屋の環境が整っていますので、積極的にお風呂に入るよう医師は勧めています。
体温が38度以上の高熱のときには避けた方が無難です。
お風呂に入ることは、
- 身体全体の血の巡りを良くする
- 咳
- 鼻つまり
- 熱の痛み
などで疲れた身体を和らげる効果があります。
それに熱を下げるのに汗をたくさんかいた後は、清潔の為に入っても良いと思います。
お風呂に入れるような体調になったとしても、
銭湯など大勢の人がいるところには出かけないようにして下さい。
微熱程度なら出勤・登校はいいの?
基本は熱が下がってから2日間は休んで、3日目から登校しても良いとされています。
インフルエンザは学校保健安全法に定められている感染症。
法令で出席停止が決まっています。
それに伴い出席停止期間の基準も設けられています。
インフルエンザ発症してから5日間及び、熱が下がってから2日経過してからとされているので、これは会社の場合も同じです。
仕事や会社は、熱が下がってから2日間は休みましょう。
まとめ
今回はインフルエンザで熱が下がらない・微熱が続くなどの症状や熱の下げ方の対処法なども調べてまとめてみました。
- インフルエンザの熱は、39度~40度以上の熱が3日~4日続くことがあり、完治まで10日前後かかる
- 熱の出方にはいくつかのパターンがある。
- 市販の解熱剤を使用するときは、
効きすぎて危険な場合があるので、薬局で良く聞く - 身体を温めて血流を良くし熱を下げるには、以下のような栄養をとる
- 水分を十分に摂る
- 血行を良くする食べ物
- ビタミン類が豊富な食べ物
- 薬以外では、
身体を温める工夫をしたり、アイスノンや氷で脇の下や足の付け根を冷やすと効果的 - お風呂は、熱が高くてふらふらしていなければ、入浴はしても良い
- 登校や会社に出勤するのは、
熱が下がってからでも2日間はぶり返すこともあるので様子を見る
そのなかでも予防注射をした人や、先に知らずに痛み止めを飲んだ人は高熱は出ない
インフルエンザに感染した場合には、熱が出たときの対処法をきちんとわかった上で、少しでも軽くして早めに治しましょう。
インフルエンザでは、
熱と共に頭痛の症状が出ることが多く激しくなる方もいます。
なぜ頭痛になるのか、そのときにどう対処をすればいいのでしょう。