大学の卒業式の出席率は9割程度で、1割の人が欠席をすると言われています。
小学校~高校までは卒業式を欠席する人はほとんどいませんが、1割もの人が欠席する理由は何なのでしょうか?
欠席することのメリットやデメリット、卒業証書の受け取り方や欠席連絡の必要性などを調べてみました。
大学の卒業式の欠席率は1割
大学の卒業式の出席率は9割程度で、1割の人が欠席をすると言われています。
大規模な大学で1学年1000人だとすれば、100人もの学生が欠席するということになります。
体調を崩したり、どうしても抜けられない用事があったとしても、この欠席率は高すぎますよね。
しかし大学の授業の欠席率を調べてみると、平均して2割程度も欠席しているというデータがあります。
小中高に比べて大学は自分の意志で自由に行動できる場所なので、この数字は妥当な割合です。
そう考えると卒業式の欠席率1割は決して高い数字ではないのかもしれませんね。
ではこのような出席率のなか、大学の卒業式を欠席する理由として考えられるものをみていきましょう。
大学の卒業式を欠席する理由
卒業式を欠席する理由は人それぞれですが、自主的に欠席する人と仕方のない事情で欠席しなければならない人とで理由は違ってきます。
卒業式を欠席したからといって大学が卒業できないということはありませんが、どういった理由で欠席するのでしょうか。
自主的に欠席する理由
自主的に欠席する主な理由は、
- 卒業式がつまらないから
- 友達がいないので寂しいから
- 卒業式の服装代を節約したいから
- 引越済みで時間とお金をかけたくないから
といったものがあるようですので、具体的に紹介していきましょう。
卒業式がつまらないから
卒業式といえば、校長から卒業証書を手渡されることで卒業を実感するという場面を思い出しますよね。
しかし大規模な大学では人数が多いため、卒業証書は代表者のみに手渡されることが多いです。
1人ひとりに卒業証書が授与されるわけでもなく、学長のつまらない話を聞いて長時間拘束されるのは嫌なものです。
しかも参加しなくても卒業できるのであれば、つまらない卒業式に参加する理由はないですよね。
友達がいないので寂しいから
これで友達と会えるのも最後・・・と思いきや、最近では大学で友達を作らずに勉強に励む学生が増えているようです。
小中高のように全員で強制的に参加して交流を深める行事は基本的に大学ではありません。
他人との交流をあまり持たずに友達を作らなくても困ることはないのです。
会いたい友達もいないのに1人で寂しい思いをする卒業式に参加する理由はないですよね。
卒業式の服装代を節約したいから
卒業式ともなると、さすがに平服では目立ってしまいますので、スーツや着物などを着ていく必要があります。
社会人になるのだから1着くらいは持っていた方が良いという世の中の意見もあります。
しかしすぐに着る予定もなく、卒業式のために用意するにはお金がもったいないですよね。
引越済みで時間とお金をかけたくないから
大学の卒業式は3月下旬ごろに行われることが多いです。
2月で授業が終わってしまった学生は独り暮らしの家を引き払ってしまっている場合があります。
わざわざ遠方から卒業式のために時間とお金をかけて行くほどの価値がないという理由ですね。
欠席しなければならない理由
本当は卒業式に参加したいけれど、やむ得ない事情で参加できない主な理由は
- 新人研修が始まっているから
- 冠婚葬祭と重なってしまったから
- 病気やけがで入院しているから
- 引越日と重なってしまったから
といったものがあるようです。具体的に紹介していきましょう。
新人研修が始まっているから
卒業式が行われる3月下旬ともなると、4月からの入社に備えて就職先の新人研修が始まっている場合があります。
学生生活最後の卒業式に参加したい気持ちもわかりますが、今後の会社との関係を考えると研修を優先させてしまいますよね。
冠婚葬祭と重なってしまったから
大学の卒業式は保護者の参加も考慮して土日に行われることが多いです。
暖かくなってくる良い時期ですので、結婚式などと重なってしまうと優先せざるを得ません。
また突然の訃報などで参加できなくなる場合は不可抗力ですので、仕方ないですね。
病気やけがで入院しているから
冬から春へと季節の変わり目ですので、体調を崩しやすく病気になりやすい時期です。
- スキー
- スノーボード
などのシーズンでもありますので、怪我をして入院してしまうというケースも多いですね。
引越日と重なってしまったから
3月は引越の繁忙期ですので、どうしても日程をずらすことができずに重なってしまうこともあります。
引っ越す先の都合もありますので、重なってしまった場合は日程変更はかなり難しいです。
また、重なっていなくても引越の準備が終わらずに参加できなかったという理由もあるようですね。
卒業式を欠席するメリット・デメリット
実際に卒業式を欠席してしまった場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
メリット
メリットとして挙げられるのは時間や精神的な部分で感じられることが多いですね。
- 卒業式に費やす時間を有効に活用できる
- 会いたくない先生や友達に会わずに済む
- 大勢で混雑する場所に行かなくてすみ、精神的に楽である
デメリット
デメリットとして挙げられるのは、後々の事務的な手続きが面倒だったり、周りの人に対する気遣いができない部分で感じられることが多いです。
- 卒業証書をすぐに受け取ることができない
- 最後の卒業式という思い出を作ることができない
- 親に卒業式の晴れ姿を見せて親孝行ができない
- お世話になった先生や友達に直接会って最後の挨拶ができない
卒業式の欠席の連絡はするべきか
卒業式は出欠をとるものはありませんので、基本的に連絡は不要です。
欠席したからといって、大学から連絡がくることもないでしょう。
事前に欠席が決定している場合
しかし卒業証書などの必要書類は受け取らないと後で困まってしまいます。
事前に欠席が決定している場合は、学生課に連絡して受け取り方法を確認しておきましょう。
また、卒業式の後に行われるゼミの集まりや謝恩会などは費用が発生して無断欠席は困る場合があります。
ですので忘れずに先生や幹事に欠席の連絡をしましょう。
卒業式を欠席した場合の卒業証書の受取方法
卒業式は欠席できることがわかりましたが、卒業証書は受け取らなければなりません。
後日、卒業証書を受け取る場合はどんな方法でもらえばいいのでしょうか。
大学によって細かな手続きは違いますが、
- 後日、大学へに取りに行く
- 郵送してもらう
などの2つの方法があります。
後日、大学へに取りに行く
卒業式当日に受け取らなかった学生の卒業証書を保管している場所は、大学の学生課などの窓口になります。
卒業証書を受け取る為に必要なものは、
- 学生証などの身分証明書
- 印鑑
などが必要です。
大学に受取りに行く場合の料金
料金については、3月中に訪れれば在学中とみなされ、無料で受け取ることができる場合が多いようす。
しかし、4月以降になると身分が学生ではないので発行手数料を請求される大学もあるので気をつけてください。
また、自分がいくことができず代理人に頼む場合は、
- 委任状
- 本人と代理人の身分証明書
などが必要な場合もあります。
郵送してもらう
どうしても大学に行くことができない場合は郵送してもらうように申し込むことができます。
多くの大学では所定の申込書をホームページからダウンロードし、記入して郵送することで申し込むことが可能です。
郵送では申込書を送る郵送料に加え、在学中の有無にかかわらず発行手数料がかかる場合が多いです。
さらに返信用封筒に送料分の切手を貼って同封しなければなりません。
このように直接受け取るよりも多く手数料がかかります。
卒業証書が郵送してから手元に届くまでは、おおよそ1週間~10日程度かかるとみておいた方が良いでしょう。
まとめ
大学の卒業式を欠席する理由や欠席することのメリットやデメリット、卒業証書の受け取り方や欠席連絡の必要性などを調べてみましたが、次のことがわかりました。
大学の卒業式の出席率と欠席する理由のまとめ
- 大学の卒業式の出席率は9割で、欠席率は1割程度
- 欠席する人の種類は2つ
- 自主的に行かない場合
- 欠席しなければならない理由がある場合
- 自主的に欠席する主な理由
- 卒業式がつまらない
- 友達がいないので寂しい
- 服装代や遠方から参加するお金をかけたくない
- 欠席しなければならない主な理由
- 就職先での新人研修
- 冠婚葬祭
- 引っ越しとの日程が重なる
- 怪我や病気での入院
- 卒業式を欠席するメリット
- 時間や精神的な部分で感じられることが多い
- 後々の事務的な手続きが面倒
- 周りの人に対する気遣いなどができない
欠席時の連絡・卒業証書を受け取り方法のまとめ
- 卒業式の欠席連絡は基本的に不要だが、必要書類の受け取り方法を事前に確認しておいた方が良い
- 卒業式を欠席した場合の卒業証書を受け取る方法は、後日、学生課へ取りに行く方法・郵送してもらう方法がある
- 直接取りに行く場合は、身分証明書と印鑑を持参し、代理人の場合は委任状などが必要
- 郵送の場合は、発行手数料や返送料などがかかることが多い
大学卒業ともなると立派な社会人です。
欠席することは自由ですが、自分の意志で決めたことについては責任をもって行動できるようにしましょう。