テレビでサッカー中継を見ていると不意に「ゴラッソ!」とアナウンサーや解説者が叫んでいる時がありますよね。
ここ最近、よく耳にすることが多くなった言葉ですが、どこの国の言葉で意味は何なのでしょうか?
そしてなぜゴラッソという言葉が使われるようになり、流行しているのでしょう。
今回はゴラッソの意味や使い方、覚えておくと役に立つサッカー用語などを紹介します。
ゴラッソはスペイン語でスーパーゴール
「ゴラッソ」とは、スペイン語です。
「Golazo」と書き、スーパーゴールを意味します。
分解すると、
- 「gol(ゴル)」=ゴールの意味
- 「-azo」=「大きい」を表す接尾語
となります。
直訳は「大きいゴール」となりますが、転じて素晴らしいゴールという意味になります。
ゴラッソの使い方
まずは、素晴らしいゴールが決まった瞬間に絶叫するのが「ゴラッソ!」の正しい使い方です。
普通にゴールが決まった場合はゴラッソではなく「gol」
もしくは得点をするという意味の「Marcar(マルカール)」を使います。
また、ヘディングシュートによるゴールが決まった時は素晴らしいゴールでもゴラッソは使いません。
凄いヘディングシュートを意味する「cabezazo(カベサッソ)」と叫びます。
というように、普通のゴールやヘディングでのゴールにはゴラッソは使われないのですが、他にゴラッソにはいくつかの使い方があります。
それはどのように使うのでしょうか。
Golazo de 【選手名】!(○○選手の凄いゴール!)
誰のゴラッソなのかを言いたいときは「Golazo de Lionel Messi!(リオネル・メッシのスゴイゴール!)」のようにゴラッソの後に選手名をつけます。
さらにゴラッソ以上にゴラッソなゴールが入った時には強調して次の言葉をつけましょう。
Qué Golazo!(ケ ゴラッソ!)
Qué(ケ)には「なんて」という意味があります。
直訳すると、「なんて素晴らしいゴール!」という意味になります。
Superior Golazo!(スーペル ゴラッソ!)
(スーペル)には「とても」という意味があります。
直訳すると、「とても素晴らしいゴール!」という意味になります。
Madre mía!Golazo!(マドレ ミーア ゴラッソ!)
Madre mía(マドレミーア)には、
- 「なんてこった!」
- 「信じられない!」
という意味があります。
直着すると、「信じられない!素晴らしいゴール!」という意味になります。
致命的なミスを犯したプレーを見たら「Madre mía(なんてこった!)」と叫びましょう。
また以下も同じ意味になります。
- Dios mio(ディオス ミーオ)
- Por dios(ポル ディオス)
ゴラッソが日本で使われるようになった理由
ではなぜ日本でスーパーゴールではなく、ゴラッソが使われるようになったのでしょうか。
その理由の1つに挙げられるのは日本人選手の海外進出の増加です。
スペインのプロサッカーリーグであるリーガ・エスパニョーラでは、2000年に城彰二が初めて1部リーグでプレーしています。
- 大久保嘉人
- 中村俊輔
などがその後に次々に海外移籍し、日本でもその活躍ぶりが大きく報じられることになりました。
海外サッカーの生中継やニュースでの特集
WOWOWやDAZNなどで海外サッカーのリーグ戦が生中継され、現地のアナウンサーが「ゴラッソ!」と絶叫しています。
ニュース番組でも「ゴラッソ特集」と題して海外やJリーグでの素晴らしいゴールを紹介するコーナーなどもあります。
また、「スーパーゴール」よりも「ゴラッソ」の方が1語で耳障りも良く、この言葉を知っているとサッカー通だと思われることも流行っている一因でしょう。
覚えておきたいスペイン語でよく使うサッカー用語
スペイン語でよく使うサッカー用語を学んでおくと、海外サッカー中継を見たときに役立ちます。
スペイン語はスペインだけでなく、
- メキシコ
- コロンビア
- ペルー
- チリ
- アルゼンチン
- ウルグアイ
など南米各国でも使われますので、ぜひこの機会によく使われるサッカー用語を覚えておきましょう。
基本・ルール
- saque de comienzo(サケ デ コミエンソ):キックオフ
- córner(コールネル):コーナーキック
- aque de meta(サーケ ジ メタ):ゴールキック
- penalty(ペナルティ):ペナルティキック
- tiro libre(ティーロ リブレ):フリーキック
- saque de banda (サーケ・デ・バンダ):スローイン
- falta(ファルタ):ファウル
- fuera de juego(フエラ・デ・フエゴ): オフサイド
- tarjeta roja(タルヘタ ロハ):レッドカード
- tarjeta amarilla(タルヘタ アマリージャ):イエローカード
ポジション
- portero(ポルテーロ):ゴールキーパー
- central(セントラル):センターバック
- lateral(ラテラル):サイドバック・ウィングバック
- pivote(ピボーテ):守備的ミッドフィールダー
- mediocampista(メディオカンピスタ):ミッドフィルダー
- mediapunta(メディアプンタ):トップ下
- estremo(エストレモ):ウィング
- centro(セントロ):センターフォワード
シュートの種類
- Remate(レマテ):シュート
- zambombazo(サンボンバッソ):すごいシュート
- remate de cabeza(レマテ デ カベサ):ヘディングシュート
- cabezazo(カベサッソ):すごいヘディングシュート
- tijera(ティヘーラ):ジャンピングボレーシュート
- chilena(チレーナ):オーバーヘッドキック
- vaserina(バセリーナ):ループシュート
肩書・異名
- entrenador(エントレナドール):監督
- seleccionador(セレクシオなドール):代表監督
- jugador(フガドル):選手
- àrbitro(アルビトロ):審判
- Capitán(カピタン):キャプテン
- Goleador(ゴレアドール):ストライカー
- crack(クラック):スーパープレイヤー
- fenómeno(フェノーメノ):怪物
- pichichi(ピチチ):得点王
- zamora(サモラ):最優秀ゴールキーパー
まとめ
サッカーでよく聞く「ゴラッソ」について調べてみましたが次のことがわかりました。
- ゴラッソ(Golazo)はスペイン語で、スーパーゴールの意味
- 直訳すると「大きいゴール」だが、転じて素晴らしいゴールという意味
- 辞書にもない俗語(スラング)で「すごい!」という意味もある
- ゴラッソをさらに強調するときには前に「Qué(ケ)」や「Superior(スーペル)」などを付ける
- 日本でも使われるようになった理由は、日本人選手の海外進出により、海外サッカーが多く報じられるため
- スペイン語は南米各国でも使われているので、サッカー用語を覚えると海外サッカー中継を楽しめる
ぜひスペイン語のサッカー用語を覚え「ゴラッソ!」と叫んで試合を楽しんでみてはいかがでしょうか。