2014年に世界遺産に登録され、海外からの人気も急上昇の富士山。
一度は登ってみたいですよね。
富士山は「山開き」の日が決まっていて、この日から登れるようになります。
登るルートは4つありますが、山開きの日は同じではないようです。
富士山の山開きの日はいつなのか、登れる期間はいつまでなのか、イベントなどはあるのか、富士山の山開きにまつわる事を調べてみました。
富士山の山開きが開かれる時期
以前はどのルートも7月1日が山開きでしたが、2014年の世界遺産登録をきっかけに日時が変わりました。
山梨県側の「吉田ルート」は、7月1日。
静岡県側の「須走ルート」「御殿場ルート」「富士宮ルート」は、7月10日。
ですので2018年の山開きは、
- 山梨県側は、7月1日(日曜日)
- 静岡県側は、7月10日(火曜日)
山梨県側の吉田ルートでは前日から前夜祭が行われ、0時が登山のスタートとなります。
しかし静岡県側のルートは、9時スタートとなりますので注意してください。
残雪状況や気象状況により変更されることもありますので、直前情報を確認してくださいね。
過去にあった山開きの変更
2014年、静岡県側のルートは7月10日が山開きの予定でした。
しかし残雪のため「須走ルート」のみ開通で、御殿場・富士宮ルートは7月18日に延期されました。
山梨県側では7月1日に山開きしていたのに、同じ山でもエリアによって気象状況が違うのです。
富士山で行われる山開きの詳細
山開きの内容
山開きは登山者や富士山関係者の安全を祈願し、浅間神社で神事が行なわれます。
その他にも、
- 富士講の方々や市民が参加してのパレード
- お道開き
- お焚きあげ
- 御神楽の奉納
などが行なわれます。
また、日英親善交流行事や手筒花火の披露のイベントがあります。
山開きは有料?無料?
山開きの行事には、無料で参加できます。
富士山登山には平成26年より「富士山保全協力金」制度が実施されており、5合目で協力金1,000円の徴収を行っています。
山開きが開催される場所
山梨県側、富士吉田市での開催地
- 金鳥居公園から北口本宮富士浅間神社
- 北口本宮富士浅間神社
- 小御嶽神社(スバルライン五合目)
前夜祭が6月30日に行なわれます。
富士山開山祭が7月1日に行なわれます。
小御嶽神社開山祭が7月1日に行なわれます。
静岡県側、富士宮市での開催地
- 富士山本宮浅間大社・村山浅間大社
- 神田川ふれあい広場
富士山お山開きが7月10日に行なわれます。
花火大会が7月10日に行なわれます。
開催地までいくルート
北口本宮富士浅間神社の行き方
- 車の場合:中央自動車道河口湖ICから車で10分
- 電車の場合:富士急行線「富士吉田駅」がら徒歩20分
小御嶽神社の行き方
- 車の場合:中央自動車道河口湖ICから車で40分
- 電車の場合:富士急行線「富士山駅」からタクシーで50分
富士山本宮浅間大社の行き方
- 車の場合:東名高速富士ICから20分
- 電車の場合:JR富士宮駅から徒歩15分
富士山の登山できる期間
- 山梨県側のルートは、
7月1日から9月10日まで - 静岡県側のルートは、
7月10日から9月10日まで
つまり、登山道が開通している期間が登山シーズンと言えます。
富士山の登山時期が決まっている理由
冬に登ってはいけないという規則はなく、実際に登っている人はいます。
しかしそれができるのは冬山の熟練者のみです。
一般の人が登るのはかなり無謀と言えるでしょう。
6月までは残雪があり冬の装備なしでは登れないそうです(年によっては7月でも残雪があります)。
そして9月に入ると気温も一気に下がってきます。
台風の影響で天気が荒れることが多くなります。
風の影響をまともに受ける独立峰なので、一般の登山者が登るのは危険すぎるのです。
登山シーズンが終わる日の呼び方
登山シーズンの始まりの日を「山開き」と言いますが、終わりの日はなんと呼ぶのでしょうか。
反対語だから「山閉じ」だと思う方もいるでしょう。
登山シーズンの終わりを示す言葉は地域によって異なります。
- 山留め/山止め(やまどめ)
- 山閉じ(やまとじ)
- 山仕舞い/山終い(やまじまい)
などと呼ぶそうです。
富士山北口浅間神社と諏訪神社では8月26日と27日に「吉田の火祭・すすきまつり」が開催されます。
この祭が富士山のお山じまいの祭と言われています。
まだ登山道は開通していますので、本当の山じまいはもう少し先ということになりますね。
8月下旬を過ぎれば気温もぐっと下がってきますので、登山者も少なくなるようです。
まとめ
- 富士山の山開きが開かれる日は、
- 山梨県側が7月1日
- 静岡県側は7月10日
- 山開きの日には、山梨県側の富士吉田市、静岡県側の富士宮市でそれぞれ開山祭が行なわれる
- 山梨県側では前夜祭も行なわれる
- 山開きの内容は、神社での神事やパレード、花火大会など色々なイベントがある
- 山開きには無料で参加できるが、登山をする場合は協力金1000円が必要
- 富士山が登山ができる期間は、
7月上旬から9月10日まで
山梨県側と静岡県側では異なる - 富士山の登山できる期間以外は、一般の登山者にとっては非常に危険なので登ってはいけない
- 山開きの反対語は、「山どめ」「山閉じ」「山じまい」など、地域によって呼び名が違う
以上、富士山の山開きについて調べてみました。
関東・関西・東海には、レベルにあった登山ができる山が多くあります。
都内からアクセスが良く、登山道も複数あり、体力にあった登り方ができます。
富士山の他にも色んな山に興味がある方は確認しておきましょう。