浴衣を準備して楽しみにしていた夏祭り。
天気が良ければ問題ないけど、雨なら浴衣は着る?着ない?
もちろん着たい気持ちはあるでしょう。
しかし雨が降ったらなにかと大変そうな気がします。
- 浴衣って濡れても大丈なのかな
- 透けたりしないのかな
などの疑問も出てきます。
そこで今回は、雨の日の浴衣について調べてみました。
雨でも浴衣は着てもいい!
夏祭りや花火大会で浴衣を着ようと思っていたのに、天気予報は雨。
そんな時はどうしますか?
私は、「浴衣を着ていきます!」
だって、せっかくこの日のために準備したのだし、浴衣を着る機会って限られていますからね。
ほとんどの浴衣は家で洗えますし、意外に雨に強いですよ。
天気予報は雨かもしれないけれど、降るとは限りません。
この時期は、晴れていても夕立やゲリラ豪雨(これはご遠慮願いたいですが)が来ることもよくあります。
しかし多少の雨は気にしなくてもいいんじゃないかな、と思います。
透けない浴衣の生地や素材
とは言え、浴衣を着ていて、雨に降られたら嫌ですよね。
1番気になるのは、
雨に濡れて浴衣が透けてしまうのではないかということです。
そもそも、浴衣地は雨に濡れなくても結構透けやすいものです。
浴衣生地の種類
浴衣の生地には素材や織り方によっていろいろな種類があります。
生地によって透けやすさに差があります。
主な生地としては、
- コーマ地
- 綿紅梅
- 絹紅梅
- 綿絽
- 綿麻
- 綿縮
- ポリエステル
などがあります。
コーマ地(平織り)
浴衣に最も多く使われているシンプルな平織りの木綿生地。
高度に精錬された木綿糸(コーマ糸)織られています。
浴衣のなかでは透けにくい生地です。
綿紅梅(めんこうばい)
薄手の地に太めの糸を縞状や格子状の凹凸を織り出した木綿生地です。
凹凸=勾配より、紅梅(紅梅)という名前に。
夏のお出かけにおすすめの上級者向けの生地です。
透け感があります。
綿絽(めんろ)
絽目(等間隔に透けを入れて織られている)の入った木綿生地。
涼やかで高級感があり上品な浴衣地。
他の浴衣地に比べ透け感が強いので、浴衣用のスリップは必須です。
長襦袢を付けて着物風の着こなすのもオススメ。
綿麻(めんあさ)
綿と麻の交織で、それぞれの特徴を生かした生地です。
- 通気性
- 肌触りが良く
- 優れた吸湿性
など夏にぴったり。
最近人気が出ている生地です。
麻の特徴であるシワになりやすさも綿を混ぜることで抑えられています。
麻が入ると生成りがかった色になるので、白地の浴衣よりやや透けにくくなります。
綿縮(めんちぢみ)
表面に細かいシワがよるように加工された生地。
シャリ感があり、涼やかな印象です。
生地の細かいシワにより、
- 通気性が良い
- サラッとした着心地
- やや透けにくい
などの特徴があります
ポリエステル
ポリエステルは吸湿性が良くないので、蒸し暑く不快なイメージがありました。
しかし、最近は吸湿性や速乾性に優れた生地が出て人気になっています。
- 発色が良く、くっきりとした柄と鮮やかな色
- 生地がしっかりしているので、透け感は少なめです
- 水濡れにも強く、家で洗えてアイロン掛けもいらない
透けやすい浴衣は「白地」の生地
素材や織り方によって、透けやすさの違いはあります。
木綿の平織りやポリエステルは比較的透けにくいですが、同じ生地でも薄手のものは透けやすくなります。
それよりも重要なのが「生地の色」。
どんな生地でも白地や薄い色の浴衣は透けやすいです。
雨で濡れなくても、汗をかいただけで透けることもあるでしょう。
ただし、白地でも地色の部分が少なく全体に大きい柄のあるものは透けにくくなります。
浴衣が透けないための雨対策
浴衣が透けないために雨への対策をしましょう。
事前に天気情報をインターネットやTV、アプリなどで確認するのもいいですね。
そしてなおかつ以下のような対策が効果的です。
- 下着を着ること
- ストールを羽織ること
まずは下着を着る
浴衣が透けないようにするためには、まずは下着を着ることです。
浴衣は濡れなくても結構透けるもの。
雨が降っても降らなくても、
下着を着ることで浴衣が透けるのを防いでくれます。
下着を着たら暑いんじゃないかと思っていませんか?
実は、下着が汗を吸ってくれるので、意外に下着がない場合より涼しく感じますよ。
浴衣用の下着もありますがない場合は、
- キャミソール
- ペチコート
の組み合わせでOKです。
素材は、
- 綿
- 麻
- または速乾性のあるもの
などが良いですね。
ストールを羽織る
傘をさす程ではない小雨なら、ストールがオススメ。
浴衣が雨で濡れるのを防いでくれます。
ですので、少々透けても隠せますね。
雨の日は冷えるので寒さ対策にもなります。
その他の雨対策
その他の雨対策として、どのようなものがあるか考えてみました。
雨対策5選はこれです!
- 傘
- ポンチョ
- タオル
- 裾を短めに着付け
- 下駄に爪皮
降水確率が高めのときは、準備しておくと安心ですね。
傘
やはり雨が降る確率が高い時は必要です。
和傘っぽいものだといい雰囲気になって、憂鬱な気分もアップしそうですね。
ポンチョ
花火大会など人混みのなかでは、傘をさすのはちょっと遠慮したいですね。
そんな時はビニールのポンチョが便利。
使わないときも小さくなるので邪魔になりません。
タオル
傘やポンチョを使っていても濡れてしまうこともありますね。
タオルは、濡れたところを拭いたり、汗を拭いたり、何かと使えますので必携です。
裾を短めに着付け
泥跳ねや、裾の濡れを抑えるために、雨が降りそうなときは裾を短めに着付けましょう。
花火大会や夏祭りは、土の道を歩くことも多いですね。
この数センチの差は大きいですよ。
下駄に爪皮(つまかわ)
爪皮とは下駄の前にかぶせる雨よけのカバーです。
もともと下駄は高さがあるので多少の水たまりくらいは大丈夫です。
爪皮があれば心強いですね。
まとめ
雨の場合は浴衣について透ける生地&素材。夏祭りや花火大会での雨対策を紹介してきました。
- 雨でも浴衣は着てもいい
- 浴衣を着る機会は少ないので多少の雨なら気にしない
- 浴衣の生地の種類と透けやすさ
- コーマ地はよくある木綿の平織りで透けにくい
- 綿紅梅は、凸凹感がある木綿生地で透け感がある
- 綿絽は、絽目の入った木綿生地で透け感が強い
- 綿麻は、綿と麻の交織でやや透けにくい
- 綿縮は、細かいシワ加工の生地でやや透けにくい
- ポリエステルは、素材が進化し着心地が良くなり、透け感は少なめ
- 同じ生地でも薄手のものは透けやすい
- 生地色が白や薄い色は透ける
- 白地でも全体に柄のあるものは透けにくい
- 浴衣が透けないための雨対策
- 下着を着ることは雨がふらなくても必要
- ストールは小雨と防寒対策になる
- その他の雨対策
- 傘は和柄なら雰囲気が出せる
- 人混みのなかでは傘よりポンチョ
- タオルはいろいろ使えるので必携
- 泥跳ね、裾濡れの防止に裾を短めに着付ける
- 下駄に爪皮をつけると足が濡れるのを防ぐ
- 雨雲レーダーをチェックして雨が来る前に避難する
せっかくの夏祭り、雨が降っても浴衣で楽しみたいですね。
浴衣は意外に雨に強いようです。
それでも雨が心配な方は、私服を選択するのもいいと思います。
夏祭りや花火大会は私服の割合が多いのです。
どのような私服を選んだらいいのか確認しましょう。