ロードレイジとはどんな意味?煽り運転の心理と対策&通報方法

東名高速での煽り運転による痛ましい事故が起きて以来、煽り運転に対する世間の厳しい目がさらに向けられるようになってきました。

実はアメリカでも1980年代に大きな社会問題となり、銃撃事件まで発生しました。

ロードレイジと呼ばれるこの問題をテーマにスティーブン・スティルバーグ監督が映画を作成したこともあります。

今回はロードレイジの意味と煽り運転の心理、そして自分が煽り運転を受けたときの対策と通方法をご紹介します。

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ロードレイジの意味

ロードレイジとは聞き慣れない言葉ですが、どういう意味なのでしょうか。

ロード(road)は、

  • 道路

レイジ(rage)は、

  • 立腹
  • 鬱憤
  • 恨み
  • 激怒

という意味になります。

直訳すると、道路に対する激怒。

要約すると、運転中のイライラ・立腹を意味します。

さらに広い意味では、腹を立てて過激な報復行動に出ることまでも含みます。

また、普段は温厚な人でも車を運転すると強気で凶暴な性格に豹変することもロードレイジと言われます。

煽り運転の心理

煽り運転は決して許される行為でないのは明らかですが、なぜ人は煽ってしまうのでしょう。

運転していると何故か他の車や歩行者にイライラしてしまうことは誰もが経験があるのではないのでしょうか。

そんな心理状態になりやすい理由は、車を運転するという特殊な状況に置かれることに原因があります。

  • 車を運転していると緊張感が高まる
  • 他の車よりも早く道を進みたい気持ちになる
  • 運転技術のない車を見ると自分の方が上手だと思うようになる
  • 車を運転することで相手より強くなった気持ちになる
  • 車同士であれば相手の顔が見えない(見られない)ので強気になる

以上の要因でイライラしやすくなり、相手に腹を立てて煽り運転をしやすい心理状態になります。

煽り運転への対策

もしあなたが煽り運転を受けたとき、どのように対策すれば良いのか学んでおきましょう。

いくら法定速度を守ってキチン正しい運転をしていても、相手からイライラされてしまうと煽られてしまいます。

そのようなときには以下のような対策があります。

  • ステッカーを貼る
  • 気にしないで安全運転
  • 道を譲って先に行かせる
  • 動画を撮影して記録を残す

これらを詳しく説明していきますので参考にされて下さい。

ステッカーを貼る

煽り運転を受けないための事前対策として、自分はゆっくり走ることをアピールするステッカーを貼ると効果的です。

  • 「お先にどうぞ!」
  • 「法定速度を遵守して走行します」

などのステッカーを車の側面や後部など目立つ場所に貼りましょう。

  • 「ドライブレコーダー作動中」
  • 「ドライブレコーダーREC中」

など、煽り運転の証拠を記録していることをアピールしておくとさらに効果的です。

気にしないで安全運転

何もしていないように見えて実は、煽り運転を気にしないで運転するのが1番の有効策です。

下手に対抗して動いてしまうと相手の反感を買ってしまう場合があります。

間違っても仕返しをして煽り返したり、相手を挑発するような行為は絶対にやめましょう。

道を譲って先に行かせる

気にせず運転していても車間距離を詰めて来たり執拗にパッシングやクラクションを鳴らしてくる輩はよくいます。

そんな相手には決して腹を立てることなく、素直に道を譲った方が無難です。

1車線で譲りにくい場合はハザードランプを点灯してゆっくりと停車し、先に行かせるようにしましょう。

動画を撮影して記録を残す

道を譲っても前に割り込まれて減速して来たり、ギリギリまで幅寄せして煽ってくる車も稀にいます。

ここまでくると通報レベルですので、しっかりと煽られた事実の証拠を残しておきましょう。

そこで役立つのが運転中の周囲を映像で記録するドライブレコーダーです。

ドライブレコーダーは安いものですと数千円から購入できますので、万が一のために搭載してみてはいかがでしょうか?

持っていない場合は、同乗者に頼んでスマホなどで相手の車を撮ってもらいましょう。

電話で警察に通報する方法

道を譲っても絡んでくる場合には、一旦安全な場所に退避して警察に通報しましょう。

もし相手の車も退避場所に止めてきたら必ず車の鍵をかけ、絶対に外に出ないようにしましょう。

鍵をかけないと相手が下りてきて勝手に車のドアを開けてくる可能性があります。

ドアを開けないと窓ガラスをガンガン叩いてくることもありますが、気にせずに110番通報しましょう。

通報手順

110番通報なんて滅多にする機会がないですので、次の手順で落ち着いて警察に状況を伝えましょう。

  1. 110番に電話をかける
  2. 「事件ですか?事故ですか?」と聞かれるので例え接触していなくても「事故です。」と答える
  3. 今まさに煽り運転を受けていることを伝える
  4. 現在いる場所について伝える(看板の地名や道路名、目標物となりそうな周りの建物など)
  5. 高速道路の場合は道路名と近くのインター名、わからない場合は道路の左側に立っているキロポストの数字を伝えましょう。

  6. 相手の車の情報を伝える(車のナンバー、色、車種、メーカーなど)
  7. 自分の名前、住所、連絡先電話番号などを伝える

通報している間に去ってしまうケースもありますが、それでも留まっている場合は警察にすぐ来て欲しい旨を伝えましょう。

警察が来るまでは絶対に外に出ず、相手とも一言も話さないようにしましょう。

事前に話してしまうと相手から脅されてしまう可能性が高く、不利な状況になります。

警察立ち合いの下で状況を冷静に詳しく話しましょう。

まとめ

今回はロードレイジの意味と煽り運転の心理と対策、通報方法などを調べてみましたが次のことがわかりました。

  • ロードレイジの意味は、運転中のイライラ、立腹などを意味し、運転すると狂暴な性格に豹変する心理のこと
  • 煽り運転をする心理は、運転の緊張感から気持ちが大きくなり、自分より運転技術の無い者にイライラしてしまうなど
  • 運転中は相手の顔が見えないので強気になってしまうこともイライラの一因
  • 煽り運転を受けないための事前対策は、ステッカーを貼りアピールする
  • 煽り運転への対策で最も有効なのが、「気にせず安全運転をする」こと
  • 相手にせず、道を譲り、先に行かせるようにする
  • 執拗に煽り運転を繰り返してくる場合は、ドライブレコーダーなどで証拠を記録する
  • 警察に通報の際は事故と伝え、詳しい状況や自分の連絡先などを伝える
  • 警察に電話する前に車から絶対に出ず、脅されてしまうので相手とは会話をしない

警察に電話するのは躊躇してしまいがちですが、煽り運転は立派な犯罪です。

事故が起きてからでは遅いですので、勇気をもって通報しましょう!