【2018年版】日本で金環日食・皆既日食・部分日食は次回いつ頃?

流星群などと並ぶ、大きな天体ショーである日食。

晴れた日の昼間に輝く太陽は、丸い形をしています。

しかし数年に一度、丸いはずの太陽が晴れた日の昼間でも見えなくなったり、部分的に欠けて見えることがあります。

これは非常に珍しい現象です。

2018年には日食を見ることはできるんでしょうか?

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日食は3種類ある

太陽が月の影に隠れることを日食といいます。 

観測地点が月の影に入ると日食が見られますが、この月の影が2種類あります。

月の影が月が太陽を完全に遮る場合と、一部だけ遮る場合です。

これによって以下のように日食の種類があります。

  • 金環日食
  • 皆既日食
  • 部分日食

ここでは種類の分かれる理由やその仕組みについて説明します。

金環日食

皆既日食と同じように、太陽を遮ってしまいますが、地球と月の距離によっては金環日食になります。

金環日食は、
月の影で真っ暗になった太陽の周りを光が縁どるようリングを形作る天文現象。

リング状になるのは太陽の見かけの大きさよりも月の方が小さいため、月が太陽を完全に隠し切れなかったことによります。

この光のリングのことを「金環」と表現しています。

皆既日食と同じく、以下の発生時間となります。

  • 最長で、7分超
  • 短くて、3分程度

太陽の見かけの大きさが、月の見かけの大きさより大きくなることが発生条件ですが、この状態に該当する地域は非常に狭いです。

金環日食は非常に珍しい天文現象

金環日食は非常に珍しい天文現象で、西暦1年から西暦3000年の3000年間に、

  • 札幌では、20回
  • 東京では、8回
  • 大阪では、7回
  • 福岡では、10回

だけしか起こりません。

このような金環日食は暗くなるのでしょうか。

太陽のかなりの面積が月に隠されますが、リング状の太陽は非常に明るいです。

また、日食の進行に連れてゆっくりと暗くなっていくために目が徐々に慣れていきます。

急激に暗くなるわけではないため、明るさはそれほど変わらないように感じられるでしょう。

過去に日本で観測できた金環日食

前回、金環日食が起きたのは、
2012年5月20日

日本で観測できた地域

日本では、

  • 九州地方南部
  • 四国地方南部
  • 近畿地方南部
  • 中部地方南部
  • 関東地方

では金環日食を観測できました。

ちなみに海外では、中国南部、日本列島、太平洋、アメリカ合衆国西部などで、観測されました。

およそ午前7時30分ごろから、5分を越える壮大な天体ショー。

ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

皆既日食

皆既日食は、月が完全に太陽を遮ってしまう現象です。

徐々に太陽が欠けていき、最終的にはすっかり隠れてしまいます。

月が完全に太陽を覆い隠した瞬間、1等星が見える程度には暗くなるでしょう。

だんだん太陽が出現していきます。

そして通常の昼間と同じような明るさとなります。

ちなみに皆既とは、
全部尽きる」という意味。

全て隠れてしまう日食なので、皆既日食と呼ばれています。

この天文現象の継続時間は長くても、

  • 最長で、7分超
  • 短くて、3分程度

金環日食同様、非常に珍しい現象です。

直近では、2009年7月22日は日本の奄美諸島で観測可能な皆既日食が発生しました。

部分日食

月が太陽を完全に遮らず、一部にとどまっている状態のことを部分日食といいます。

一部だけ太陽が遮られてしまう地域は、皆既日食のケースに比べると圧倒的に広いです。

日本でも数年に一度の割合で見ることができます。

部分日食では、太陽が半分より大きく欠けると、曇っている状態のように、周りが暗くなったことに気づくかもしれません。

しかし、1等星が見える程度の暗さになることはありません。

継続時間は2~3分程度。

月の影が太陽を隠す割合の大きさによって変わります。

日本での最新の部分日食は、2016年3月9日でした。

2018年に金環日食・皆既日食・部分日食は見れる?


日食の神秘的で珍しい現象です。

なかなか見ることができない現象ですが、2018年に金環日食・皆既日食・部分日食は見られるのでしょうか?

残念ながら、
2018年に日本では、金環日食・皆既日食・部分日食を見ることはできません。

世界でも、金環日食・皆既日食は見ることができませんが、部分日食が2月15日に南米や南極で発生します。

次回、金環日食・皆既日食・部分日食はいつ見れる?

2018年では日本でも世界でもほとんど見ることができなかった日食。

2019年以降はいつ見ることができるのでしょうか。

  • 2019年以降の金環日食
  • 2019年以降の皆既日食
  • 2019年以降の部分日食

2019年以降の金環日食

次に金環日食が見られるのは、
2030年6月1日で、北海道で観測が可能です。

世界での観測可能地点を調べると金環日食自体は、2019年、2020年に発生します。

世界で観測できる金環日食

  • 2019年12月26日に、金環日食(中心食)
  • アラビア半島、インド、東南アジアほか

  • 2020年06月21日に、金環日食(中心食)
  • アフリカ、アジア、太平洋など

このように、アラビア半島や東南アジア、アフリカなどで見ることができます。

2019年以降の皆既日食

日本では、
2035年9月2日まで皆既日食は起こりません。

世界的にみると、2020年12月15日に南太平洋、南米、南大西洋。

2021年12月4日に、南極付近で観測可能です。

2019年以降の部分日食

2019年1月6日には、日本全国で部分日食が観測可能です。

世界的にみると、部分日食はとうぶんの間見ることができません。

世界では金環日食や皆既日食が多く起ります。

(2017年8月21日 アメリカ横断皆既日食の様子です)

まとめ

  • 日食とは、太陽が月の影に隠れることである
  • 皆既日食
  • 月の影が太陽を全て隠すことを皆既日食という

  • 前回、皆既日食が起きたのは、2009年7月22日
  • 次に皆既日食が見られるのは、2035年9月2日
  • 金環日食
  • 月の影が、太陽より一回り小さいため、太陽の周囲に光のリングが形作られる日食

  • 前回、金環日食が起きたのは、2012年5月20日
  • 次に金環日食が見られるのは、2030年6月1日
  • 部分日食
  • 月の影が太陽の一部を遮る現象

  • 前回、部分日食が起きたのは、2016年3月9日
  • 次に部分日食が見られるのは、2019年1月6日
  • 2018年には日本では日食は見ることができない
  • 世界的に見ても部分日食のみしか発生しない