毎年冬になるとインフルエンザの季節がやって来ます。
インフルエンザにかかったら、あなたはどんな対処をしていますか?
安静にしたり、よく睡眠をとったりするでしょう。
または病院でタミフルやリレンザなどのお薬を飲んだりされると思います。
どれも良い方法です。
そこで、
- なかなか仕事を休むことができない
- 薬は極力飲みたくない
などの方の為に、
回復を手助けしてくれる食べ物やレシピを紹介します。
また風邪の症状別にどんな食べ物が良いのかご紹介したいと思います。
回復するために必要な栄養成分
インフルエンザにかかると、とても高い熱がでますね。
そういうときには熱で脱水状態になります。
ですので、まず水分をしっかりと取りましょう。
水分の他に、回復が早めるのに必要な栄養成分はどんなものがあるか調べてみました。
- 白血球の働きを活発にするビタミン郡
- 新陳代謝を高めるたんぱく質
- エネルギー源になる糖質
白血球の働きを活発にするビタミン郡
よく風邪をひいたらビタミンCをとったほうが良いと言われますね。
- ビタミンC
- ビタミンB郡
という栄養素が必要です。
ビタミンB群とは、ビタミンB1やB2、B6をはじめとした計8種類の水溶性ビタミンの総称です。
熱でダメージを受けた細胞を修復したり、ウイルスと戦う白血球の働きを活発にしてくれます。
キャベツやオレンジジュースなど、主に野菜や果物に多く含まれています。
新陳代謝を高めるたんぱく質
たんぱく質は、私たちの体をつくっている主成分。
- 筋肉
- 内臓
- 骨や皮膚
- 髪
などの多くの部分がたんぱく質でできています。
感染症などの病気から体を守る免疫細胞もたんぱく質でできており、とても重要な働きをします。
新陳代謝を高めるのに必要な成分で、
肉や魚・卵・チーズ・豆などに多く含まれています。
エネルギー源になる糖質
人間の身体のとても重要なのが、身体を動かすエネルギーとなる炭水化物に含まれる糖質。
体を温めてインフルエンザと戦う為には、糖質はとても重要なエネルギー源になります。
ご飯や麺に含まれているのが炭水化物です。
ではこれらの栄養素が多く含まれていて、消化が良く、体力回復に効くレシピを紹介したいと思います。
消化の良い体力回復に効くおすすめレシピは?
熱が出たときには、
内臓もかなりダメージを受けているので、なるべく消化の良い食べ物が良いです。
少し熱が下がって食べられるようでしたらまずは定番の、
- おかゆ
- あんかけ煮込みうどん
これらを使った簡単にできるメニューを試してみましょう。
おかゆ
まずは定番のお粥はいかがでしょうか。
風邪をひいたときになぜお粥が良いのかというと、
熱が出た後は体力が消耗していますし、脱水にもなっています。
ですので、消化にも良いお粥などの炭水化物は、効率よくエネルギーが補給可能。
水分が多いため脱水にも良いと言われています。
- お粥を冷ご飯を使って作る方もいますが、米から炊く方が美味しくできます。
- まずお米1合を洗い、お鍋に入れて水を米の5倍の量を入れる
- 鍋を火にかけて沸騰するまで強火にかける
- お米が沸騰して吹きこぼれそうになったら、火を弱くして40分間炊く
- 炊きあがったら卵を割り入れ、梅干しなどを入れて完成
梅の酸味であるクエン酸が疲労回復になります。
できあがったお粥に卵を加えると、
たんぱく質が加わって栄養価の高いお粥ができます。
炊き方に自信の無い方は、おかゆができる機能がついている炊飯器がありますので参考にされて下さい。
子供は熱で大人より脱水になりやすいです。
ですので少し水分を多めのお粥にするといいでしょう。
そしてどうしてもお粥を作るのが大変という方は、コンビニなどでもレトルトのお粥が置いてあります。
温めるだけなので便利です。
あんかけ煮込みうどん
「お粥は嫌い!」という方もいるようなので、
お粥と同じような効果が期待できる煮込みうどんも良いと思います。
コンビニなどで売っている冷凍うどんを使った簡単な作り方を紹介します。
材料・・・冷凍うどん1玉・卵1個・麺つゆ・片栗粉・あれば長ネギ
- 長ネギを斜めに切りラップなどでしんなりするまで温める
- 冷凍のうどんを袋のままレンジで温める。小さな鍋に水で薄めた麺つゆを煮て、温めたうどんとネギを入れ、お好みの固さまで煮る
- できたらうどんとネギを取り出し、残った汁に水で溶いた片栗粉を回しかけ、とろみをつける
- 溶き卵を入れ卵に火が通ったら、汁をうどんにかけて完成
(歯ごたえが欲しい方は直接鍋に入れても良い)
お粥にも使いました卵ですが、
- ビタミン
- たんぱく質
も豊富で大変優秀な食品です。
それに卵は消化にも良く手軽に手に入ります。
うどんやお粥は大人でもお子様でも好き嫌いなく食べられるでしょう。
しかし味付けに迷ったら、子供が喜ぶようなふりかけなどをかけて食べさせてあげて下さい。
普通の食事も大丈夫?
インフルエンザも風邪のときも熱が出て、下痢したりするので消化に悪いものは避けた方が良いです。
食べてはいけないのは、
- 消化に悪いもの
- 油気の強いもの
- 飲むと脱水になりやすいもの
- コーヒーやアルコール類
などは体調が回復するまでは控えた方が良いと思います。
なぜなら脂っこい物や消化に悪い物は、
消化にエネルギーがたくさん使われるので体力を消耗して病気の回復が遅れるからです。
一般的にインフルエンザも風邪と同じだと思います。
風邪のときに避けた方が良いと言われている食べ物をいくつかあげてみました。
- 刺身
- アイスクリーム
- パスタ
- パスタ
- おでん
刺身
刺身は風邪のときには避けたほうが良いと言われています。
一方で風邪をひくと生寿司を出前でとって食べるという家庭もあるようです。
刺身は、
- たんぱく質が豊富
- 消化にも良い
などで胃にもやさしいので食べても大丈夫だという意見が多かったです。
ですが刺身は生ものです。
少しでも鮮度ではないと感じたら控えるべきでしょう。
胃腸が疲れているときには食中毒にかかりやすいので最新の注意が必要です。
お寿司のご飯ですが、消化に良いとは言えませんので控えたほうがいいと思います。
アイスクリーム
風邪のときのアイスクリームですが、意外にアイスは栄養が豊富で口当たりが良いのです。
食べる量や症状によっては、火照った体を冷やしてくれて風邪を治りやすくしてくれることも。
あくまでも少量で、
多量に食べると逆にお腹が冷えて症状が酷くなるので注意して下さい。
パスタ
パスタも麺類の1種。
ですのでエネルギーを補給するのにとても適した食べ物です。
熱がでたときに、日本のうどんと同じような感じで召し上がって良いたら、体力の消耗をすみやかに補ってくれます。
でもミートソースなどの油分が多いパスタは逆に胃が疲れるので、さっぱり系のパスタが良いでしょう。
パスタ
カレーはさすがにダメだと思われますよね。
しかしカレーに含まれているクルクミンという成分には抗酸化作用があります。
免疫力をアップさせて逆に風邪の症状には適しているでしょう。
インドではカレーの香辛料はすべて薬と言われていますので身体に悪いことはないと思います。
おでん
冬になるとおでんはコンビニなどで手軽に手に入ります。
とくにだし汁にはいろんな食材のだしが出ているでしょう。
栄養も溶け出しているのでつゆまで飲むことをおすすめします。
大根などはのどの痛みや咳止め、食欲が増進などの効果があり胃腸も元気になります。
風邪のときに食べるのを避けたほうが良いとされてる食べ物はそんなに多くないようです。
体調を見ながら慎重に判断されて下さい。
症状別におすすめの食事や飲み物
インフルエンザに効く食べ物や飲み物を摂取するのもいいですが、
自分の辛い症状が緩和される食べ物や飲み物を集中して摂った方が治りが早くなります。
症状別にどんな食べ物が良いのか調べてみました。
- 熱に効く食事・飲み物
- 咳に効く食事・飲み物
- のどに効く食事・飲み物
熱に効く食事や飲み物
熱に効く食事
熱があるときは食欲もなく、なかなか食事が摂れないですが、
そんなときには果物がオススメです。
とくに水分が多くてビタミンが豊富な柑橘類は、胃腸に負担をかけないので栄養を補給できます。
他にも、
- りんご
- 柿
をすりおろしたものも良いと言われています。
意外とパイナップルやバナナなどの南国のフルーツは、熱を下げる効果があります。
熱を下げる飲み物
とにかく熱を下げるには水分の補給が重要。
インフルエンザのときの熱は高くなるので汗をたくさんかきます。
ジュースやお茶が飲みたくなりますができたら、
常温の水をこまめに獲るのが1番です。
ポカリスエットなどのスポーツドリンクも良いです。
しかし糖分濃度が高いので、そのまま摂ると胃で停滞する時間が長くなります。
水分吸収が遅くなるので薄めて飲むのが良いでしょう。
生姜入りの紅茶が体のなかからぽかぽかと温めてくれます。
生姜には発汗作用もあるので汗をかいて熱を下げてくれるんです。
チューブ入りの生姜でも効果がありますし、他にも梅干しやネギ・大根などが熱があるときの飲み物によく使われます。
咳に効く食事や飲み物
咳に効く食事
蜂蜜大根なども喉が痛いときや咳にも効くと言われています。
作り方は簡単で、イチョウ切りにした大根に蜂蜜を入れて3時間ほど置きます。
汁が上がってきたら、それをお湯で割って飲むと咳が止まります。
また咳止めには1番がネギ。
千切りにして日本酒と水で割って10分くらい煎じて飲むと良いです。
ナシや柿をすりおろして飲むと咳が止まります。
咳に効く飲み物
おすすめは蜂蜜(はちみつ)です。
はちみつは抗酸化作用が非常に高く、炎症を鎮めてくれます。
紅茶に蜂蜜を入れて飲むだけでも良いです。
他にも蜂蜜に、
- レモン
- 生姜
をミックスするとますます効きます。
作り方は、レモンの輪切りとすりおろした生姜をカップに入れてお湯と蜂蜜を入れるだけ。
身体が温まるジンジャーレモン蜂蜜の完成です。
のどに効く食事や飲み物
のどに効く食事
世界中で風邪のときに食べられており有名なのがチキンスープです。
鶏の骨付きもも肉(ドラム)を、
- ニンニク
- ショウガ
- 野菜
などを入れて煮込んだスープ。
塩気を強くしないであっさりとした味に仕上げます。
不思議と喉の痛みに即効性があり栄養も豊富で身体が温まります。
喉に効く食べ物でマシュマロがあります。
マシュマロは卵の白身とゼラチンでできているのです。
とくにマシュマロのゼラチン質が、腫れて炎症を起こした喉をおおうため、喉の痛みにはマシュマロが良いのです。
卵の白身も栄養価が高いので、おすすめです。
喉に効く飲み物
できるだけ温かくした、
- 紅茶
- 黒茶
- 緑茶
- ハーブティー
などを飲みましょう。
そのなかで緑茶は喉の痛みを抑えて免疫をつけてくれます。
とくに少量の蜂蜜を入れて飲むことで、殺菌効果が上がり早く治りやすくなります。
インフルエンザを予防し免疫力を高める食事や飲み物
今まではインフルエンザや風邪を引いたときの対処方を書いてきました。
できればインフルエンザにはかかりたくないですよね。
そのインフルエンザにかからない予防ためには、
1番のポイントは体を温めて免疫力を上げることです。
その為にも予防として、免疫力を上げるのに効果のある食べ物や飲み物を摂取することをオススメします。
予防の為の食事
インフルエンザは、インフルエンザウイルスなので抗酸化作用のある成分が多く含まれた食品の方が良いです。
- バナナ
- かぼちゃ
- ニンジン
- キャベツ
- ニンニク
- 生姜
- 大豆
- 緑茶
- アボガド
- アーモンド
などが抗酸化作用が含まれてる食品の代表的なものです。
また好き嫌いはあると思いますが、トウガラシの成分カプサイシンも体を温めます。
予防の食事というより、
食べ物全体が温かいもので体温を常に高めにするとインフルエンザや風邪をを予防することができます。
腸には体の約6~7割の免疫細胞があると言われています。
腸が冷えてると免疫細胞の動きが悪くなって思うように動いてくれません。
ですので食事もなるべく体を温める食事を摂るように気をつけたいですね。
予防の為の飲み物
これも体を温める飲み物ですが1番は、
- 緑茶
- 生姜
お茶はカテキンと呼ばれる抗酸化作用の高い成分が含まれているので、毎日摂るには良いですね。
また生姜は加熱すると出てくる成分「ショウガオール」
これは体をぽかぽか温めます。
ですからショウガを入れた紅茶は風邪予防やダイエットにも良いと言われています。
インフルエンザ患者が食事の用意や支度をするとうつる?
感染者がなんの予防もせずに調理をすると健康な人に感染します。
できるならインフルエンザに感染している人は、食事の用意などせずに安静第一で休んでいたほうが良いです。
家族には食事は買ってきたものなどで我慢してもらいましょう。
どうしても食事の用意をしなければいけない場合は、
家族に感染しないようにしっかり予防して調理すると良いでしょう。
予防するには、感染経路を知っておくことと。
そして感染を防ぐポイントを知っておくということが必要になります。
食事の支度中にうつる感染経路
食事の支度中にうつるというと、特に飛沫感染や接触感染が多いです。
飛沫感染とは
感染者が咳やくしゃみをするとウイルスが飛びます。
それが健康な人の鼻や口から吸い込んで粘膜に付着して入り込むこと。
接触感染とは
感染した人が口を手で覆って咳やくしゃみをします。
その手でドアやスイッチにふれ健康な人が触って感染すること。
これを見てもインフルエンザウイルスはとても感染力が強く、食事を作る人がインフルエンザに感染していると確実にうつります。
食事の支度中に感染するのを防ぐには?
感染を防ぐためにはいくつかあります。
- 食材に火を通す
- マスクと手袋をする
- 一緒に食事をしない
感染を防ぐ方法1:食材に火を通す
1つ目は、食材はしっかり火を通す。
80度以上の温度で10分以上加熱するとインフルエンザウイルスは死滅します。
基本的にインフルエンザの菌がついた食事をすると、8時間から48時間で感染すると言われています。
ですから生で食べなければ大丈夫です。
どうしても料理をしなければいけない場合はスープや煮込み料理などにすると良いです。
感染を防ぐ方法2:マスクと手袋をする
2つ目は、調理をするときはマスクと手袋をする。
どうしても調理をする場合には、
- マスク
- ビニール手袋
をして調理して下さい。
そしてインフルエンザ感染者と同じ食器は絶対に使ってはいけません。
手を拭くタオルなども別々にしましょう。
洗濯は一緒にしても大丈夫ですよ。
インフルエンザウイルスは水で流れてしまうので洗濯をすると死滅します。
インフルエンザ中の洗濯で気を付けることは以下のリンクからご覧下さい。
⇒インフルエンザ中は菌が感染するから部屋干しはNG?洗濯は一緒か分けるかの疑問
感染を防ぐ方法3:一緒に食事をしない
3つめは、感染者と一緒に食事はしないようにしましょう。
食事をするときは元気な人とは離れて食べましょう。
できることなら別の部屋で食事を摂るようにすると良いですね。
なぜなら食事中に咳が出たりくしゃみが出たりする場合があるからです。
以上のことに気をつけるだけで感染を防ぐことは可能です。
まとめ
インフルエンザにかかったら薬も重要ですが、食事療法も欠かせません。
- 体力を回復させる食べ物は、
消化の良いうどん・お粥が最適 - 避けたほうがいい食べ物は、
消化の悪いもので、下痢をしたりする - 熱に効く食べ物と飲み物は、果物・常温の水
- 咳に効く食事や飲み物は、蜂蜜大根、蜂蜜
- のどに効く食事や飲み物は、
- チキンスープ
- マシュマロ
- 温かくした紅茶
- 黒茶
- 緑茶
- ハーブティー
- インフルエンザの予防の為の食事は、
バナナやかぼちゃなど抗酸化作用のある成分が多く含まれた食品が良い - インフルエンザの予防の為の飲み物は、1番が緑茶と生姜
- インフルエンザ患者は、予防もせずに調理をすると
健康な人に感染して特に飛沫感染や接触感染が多い - 食事の支度中に感染するのを防ぐには、食材はしっかり火を通す
- 調理をするときはマスクと手袋をし、感染者と一緒に食事はしないこと
日頃から喉を乾燥から守るのに、抗酸化作用の高い緑茶を飲んでいるとインフルエンザにかかりにくいと言われています。
また予防するには、まずは日ごろから体を芯から冷やさない食べ物や飲み物が良いということがわかりました。
インフルエンザは何度もかかります。
普段から食事療法で予防し、流行する前から心掛けて生活していきましょう。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。