新年のご挨拶といえば年賀状ですが、近年は年賀状を出す人が減り続けています。
年賀状の発行枚数は2003年の44億5936万枚をピークに下がり、2016年は31億4208万枚まで減少しました。
「郵送料が値上げになったし、もったいない」「宛名やデザインを作成するのが面倒」
など年賀状を出さなくなった理由はさまざまあります。
最近ではあけおめLINE(メール)で対応するケースが増えています。
もちろんあけおめLINE(メール)でも新年のご挨拶ですので、マナーには気をつけたいですね。
そこであけおめLINE(メール)の内容や注意点などを送る相手別に紹介しますので、参考にしてください。
友達に送る場合
OKなあけおめLINE(メール)
友達からのあけおめLINE(メール)は相手にもたくさん届いているはずです。
他の友達に埋もれて読み流されないように、あけおめメールの差別化を図りましょう。
相手の名前を入れる
定型句の多い文章の中でも相手の名前を入れることでグッと印象が変わってきます。
名前を入れることでコピペして一斉に送っているのではなく、自分のために文章を作ってくれたという特別感がありますよね。
普段言えないことを送る
- 「今年も○○とたくさん遊んで最高に楽しい1年を過ごしたいな」
- 「○○にとって今年も幸せな1年になりますように」
こんな感じで普段口に出しては言えないような言葉を送りましょう。
新年早々に前向きな言葉をもらうのは嬉しいものですよね。
オリジナルの写真を送る
文章ではなかなか伝えられない想いも、写真をつけることで楽しませることができます。
例えば、去年友達と撮った写真の中でもお気に入りの1枚を送ると印象に残りますよね。
友達との写真が無くても
- 撮りたての初日の出
- 新年の空の写真
など、オリジナルな1枚を送りましょう。
お年玉つき年賀スタンプを送る
LINEでは年末になるとお年玉つき年賀スタンプを販売しています。
年賀スタンプは、送った相手が開くことで最大100万円のお年玉が当たるというスタンプです。
2016年は23種類で1セット16個、各120円(税込)または50コインでした。
LINEならではの運試しスタンプを送ってみるのも面白いかもしれませんね。
NGなあけおめLINE(メール)
友達に送る場合は気心知れた仲ですので、あまりかしこまる必要はありませんが、気を付けたい部分は多くあります。
仲の良い友達でも、LINEの内容で新年早々から気分を悪くしまうのは避けたいものです。
「賀正」「あけおめ」など一言のみ
仲の良い友達だからといって一言で済ませてしまいがちですが、一言のLINEでは何の気持ちも伝わりません。
オウム返しのように同じ言葉が送信されて終了となり、新年早々の生存確認にしかならないですね。
スタンプのみを送信
LINEでやってしまいがちなスタンプ送信ですが、これもオウム返しのように同じようなスタンプが送信されて終了です。
新年早々の変なテンションでスタンプ連打などするとウザすぎるので絶対にやめましょう。
とにかく長文
一言だけが失礼だからといって、メールの内容が長文なのもやめておきましょう。
長い文章のメールを受けると、同じく長い返信しなければという心理になり、相手に負担をかけます。
会話が終わらない
LINEでありがちなのですが、いつまでたっても会話が終わらない。
新年早々は暇なようで忙しいですので、既読無視は大らかな気持ちで許してあげましょう。
職場の上司・先輩に送る場合
OKなあけおめLINE(メール)
職場の上司や先輩に送るあけおめLINE(メール)はマナーに気を付けてしっかりと送りたいですね。
また、新年早々はプライベートですので、メールは負担をかけないように昼間の余裕ある時間帯に送るようにしましょう。
件名で新年のあいさつとわかるようにする
メールでは件名に「新年のごあいさつ」などと入れて、すぐに分かるようにしましょう。
特に会社のメールに送る場合には、年明けに大量のメールが届いてる可能があるので紛れてしまわないようにしましょう。
LINEでは件名がないので難しいですが、一言目に必ず新年を祝う言葉を入れてすぐに分かるようにしましょう。
感謝の気持ちを簡潔に
昨年お世話になった感謝と、今年もよろしくお願いしますという感謝する気持ちをメールで簡潔に伝えましょう。
新年早々に長文を送り付けることは失礼にあたります。
簡潔に伝える文例としては、次のような内容で送ると良いでしょう。
- 旧年中は公私にわたり大変お世話になりました
- 本年もご指導の程よろしくお願いいたします
- 皆様のご健康とご多幸をお祈りしております
そもそも送らない
ある調査で上司にあけおめLINE(メール)かどうかを聞いたところ、約95%が送らないと答えたそうです。
そもそもあけおめLINE(メール)を上司に送ること自体が失礼だという考え方もあるようです。
こう書いてしまうと身も蓋もないですが悩む場合は、LINEは送らずに会社で会った時に直接あいさつをしましょう。
NGなあけおめLINE(メール)
職場の上司や先輩はいつもお世話になってる方々です。
そう考えると、LINEで失礼さが伝わらないように注意しましょう。
フランクになり過ぎる
LINE(メール)になると気が緩んでフランクに送ってしまいがちです。
LINEでスタンプなどを多用して送ることは、やはり失礼になるのでやめておきましょう。
重複表現を使ってしまう
重複表現は同じ意味を繰り返して使ってしまうことで、相手に対して失礼にあたります。
例えば「新年あけましておめでとうございます」
実はこの言葉は
- 「新年」
- 「あけまして」
が同じ意味なので重複表現となります。
他にも「正月元旦」
これは「元旦」が1月1日を表す言葉なので正月と重複表現になってしまいます。
1~2文字の賀詞を使う
- 「寿」
- 「賀正」
- 「迎春」
賀詞と呼ばれるこれらの文字の、漢字2文字以下を使うことは目上の人へ失礼とされています。
賀詞を使う場合には4文字熟語で
- 「謹賀新年」
- 「恭賀新年」
- 「謹賀新春」
などを使うようにしましょう。
忌み言葉を使う
知らず知らずのうちに、新年のおめでたい挨拶で忌み言葉を使ってしまうこともNGです。
例えば「去年はお世話になりました。」
これは「去年」が離別死別(=去る)を連想させる忌み言葉になるので使ってはいけません。
この場合は
- 「昨年」
- 「旧年」
に言い換えましょう。
句読点を使う
読みやすいようにと句読点を使うこともNGとされています。
句読点には
- 切る
- 区切る
という意味があり、新年のあいさつに使用するには句読点は縁起が悪いとされています。
スペースや改行を使用して読みやすい文章にしましょう。
彼氏・彼女に送る場合
OKなあけおめLINE(メール)
彼氏・彼女に送る場合は友達よりも気合が入りますね。
数多く届くあけおめLINE(メール)の中でも特別に感じられる内容に工夫しましょう。
新年明けた瞬間に送る
基本的にはNGなタイミングですが、彼氏・彼女の場合は話が別です。
やはり大切な人から新年の挨拶が1番初めに届くのは嬉しいものですよね。
ただしこのタイミングでは回線が大変混み合います。
遅延を防ぐために必ずモバイル回線(4G)ではなくwi-fi回線で送ってください。
会う約束(確認)をする
すでに年末に新年の会う約束をしているかもしれませんが、確認も含めて具体的な日付や場所を送っておきましょう。
時系列的にも新たな年でリセットされている感がありますので、気持ちも新たに約束(確認)すると良いですね。
自撮り写真を送る
友達に送ったらキモいと言われそうですが、彼氏・彼女の場合は話が別です(笑)
年末年始に会えないのであれば、なおさら彼氏・彼女がどんな風に新年を迎えているのか表情を見たいですよね。
少しくらい写真加工アプリで盛っても新年だから許してくれるかもしれません。
NGなあけおめLINE(メール)
特別感を出そうとして新年早々のハイテンションでLINEすると空回りします。
彼氏・彼女も新年早々は忙しい可能性があるので、相手の気持ちを考え、自分本位になり過ぎないようにしましょう。
「何してるの?」としつこく聞く
新年から彼氏・彼女が何してるのかは気になるところですが、しつこく聞くのはやめましょう。
家族や友人と過ごしているところにメールをし続けるのも負担です。
挨拶は会話が続いても数回程度にしておきましょう。
自分の豊富ばかり長々と語る
新しい年になり、彼氏・彼女には自分の抱負を語りたい!と思う気持ちはわかります。
しかし長々と語るのは挨拶とは別問題なので、会った時までとっておきましょう。
まとめ
あけおめLINE(メール)の内容や注意点について調べてみましたが、次のことがわかりました。
友達に送る場合
OKなあけおめLINE(メール)
- 相手の名前を入れた文章で特別感を出す
- 普段あまり言わない前向きな文章を送る
- 写真を入れて他の友人との差別化を図る
NGなあけおめLINE(メール)
- 一言だけやスタンプのみで送らない
- 長すぎる文章も避けてなるべく会話は長引かせない
上司・先輩に送る場合
OKなあけおめLINE(メール)
- 新年のあいさつとすぐにわかるようにして簡潔にまとめる
- そもそも送らないで直接あいさつすることも選択肢の一つ
NGなあけおめLINE(メール)
- フランクになり過ぎない
- 重複表現に気を付けて2文字以下の賀詞は使わない
- 忌み言葉・句読点を使わない
彼氏・彼女に送る場合
OKなあけおめLINE(メール)
- 新年が明けた瞬間に送る
- 会う約束(確認)をする
- 自撮り写真を盛って送る
NGなあけおめLINE(メール)
- 新年早々の行動について詮索しない
- 自分の抱負などを長々と語らない
年の初めから相手を嫌な気分にさせないよう、気を付けて新年のあいさつをしましょう。